2017年 物流・貿易分野のトピックス

今年も、残りわずかとなりました。

物流業界の現場では年末の繁忙期となり、皆さん忙しい毎日を過ごしていることでしょう。

 

今年は、物流・貿易業界に大きな話題がいくつもありました。

その内のいくつかを列挙し、私なりに順位を付けてみました。

1. 日欧EPA

2. 一帯一路

3. ドライバー不足

4. 宅配問題

5. 総合物流施策大綱(2017~2020年度)

6. AI (Artificial Intelligence)

7. IoT (Internet of Things)

8. ドローン (Drone)

 

 日欧EPAを1位に挙げたのは、日本の物流にとどまるものではないからです。これから、世界の垣根は益々低くなっていきます。その流れに乗るためにはTPP11よりも日欧EPAの方がずっと重要です。この次に控えているRCEPは日本にとってより重要度が高いものです。日欧EPAは、その助走期間のために必要であるとも言えます。

 一帯一路も同様です。日本の政府はあまり乗り気ではないようであり、一帯一路をやっとのことで認め始めましたが、中国と欧州間の陸路と海路のインフラが整備されることで、日欧EPAにも好影響があるでしょう。また、アジア物流を考える上でも、一帯一路は重要であることに間違いありません。国際物流を進めて行くためには目を離すことが出来ないものです。

 

 今年は、ヤマト運輸の配送問題に端を発し、ドライバー不足と宅配トラブルが社会問題として取り上げられました。これは、アマゾンなどのEC業者からの配送依頼や、BC物流での再配達が多くなりすぎ、このままでは適正なビジネスを行えないと判断し、配送料金の値上げに踏み切ったというものでした。

 それは、そうでしょう。いかに大口割引とはいえ、正規の2割、3割の配送料で貨物を運んでいるようでは、正規料金が何のためにあるのか分かりません。個人消費者が利用する場合の正規料金を値上げするよりも先に、大口割引をもっと考え直して正規料金を値上げしないというのが本来であると思います。

 

 また、ドライバー不足に関しては今に始まったことではなく、20年以上前からこの問題はあります。神奈川県でトラックを100台以上保有している友人は、昔からドライバー確保に頭を悩ませ続けています。理由としては、家に帰れない日が週に数回ある長距離のドライバーは敬遠され、毎日家に帰れる仕事を選ぶ傾向が高いためだそうです。

 これは、給与問題というよりも、働き方の意識が変わってきたことに起因しているからだそうです。

 

 その他について知りたい方は個別に連絡願います。