ほとんどの方は小豆の輸入について考えたことがないだろうと思いますが、 この小豆の輸入関税には「関税割当」という制度が適用されています。 「関税割当」という言葉を聞いたことがある人でも、それが何であるかを説明できる人は少な […]
24年問題とモーダルシフト(内航船)
24年問題とは 働き方改革関連法で定められている「自動車運転の業務の時間外労働の上限規制」が2024年から適用されることで、トラック稼働総台数が減るのではないかと言われている問題です。現在では荷主が運送業者を選ぶのが一 […]
海上運賃はなぜここまで上がったのだろうか?
ここ一ヶ月の間に2回、セミナーで今後の海上運賃動向について話す機会がありました。 海上運賃高騰は、商品価格の高騰を引き起こしている原因の一つであり、皆さんの生活を脅かしている要因でもあります。 では、 […]
パレットによる物流費アップ
2024年問題 2018年に成立した「働き方改革関連法」により、2024年4月からトラックドライバーさんの時間外労働の上限規制(年960時間)が適用されます。適用まであと2年となりましたが、日本全国にある約6万の貨物運 […]
スマートフォンのHSコード番号がやっと決まった
HSコード(輸入統計品目番号)は概ね5年毎に大幅に改正されます。今年はその年にあたり2022年1月1日に改正され発効されました。 改正される理由は、「技術革新による新規商品の登場等に対応するため」とされています。 […]
ようやく発効される「RCEP」 誰が得するのか
世界で一番大きな経済連携協定が発効されました お正月休みの最中である2022年1月1日、RCEPが発効されました。 加盟国はアセアンの10カ国に中国、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、日本を加えた15カ国ですが […]
TPP と CPTPPは何が違うのか?
2022年1月1日からRCEPが発効されるということで、新聞やニュースではRCEPに関する報道が増えてきました。これから年末までRCEPがクローズアップされるでしょう。しかし、今回はRCEPではなくあえてTPP関連のこ […]
アシックスとナイキの棚卸資産回転日数
つい先日、日本経済新聞に面白い記事が載っていました。 アシックスとナイキの棚卸資産回転日数の比較です。 アシックス 155日 ナイキ 98日 この数値は直近5年間の平均だそうです。 また、売 […]
ロジスティクスを勉強する
お客様から当研究所へいただくお問い合わせ内容に、『効率的なロジスティクス運営を行うにはどうすればよいのか』とか『ロジスティクスコストを削減したい』というものがあります。こちらでできることは、長期契約でない限り、どうして […]
これを読むだけでわかる「総合物流施策大綱(2021-2025)」
5年毎に作成される「総合物流施策大綱」が閣議決定され本年6月15日に発表されました。 1 物流施策大綱の方針 大綱の概要を下記のようにまとめました。極力大綱の趣旨に沿って記載しましたが、筆者が感じた言葉 […]
SDGsとロジスティクス
最近の世の中では、SDGsという言葉が多用されていますが、SDGsは一言で言い表せるものではありません。 なぜならそれは17の国際目標と169ものターゲットから構成されているからです。SDGsと声高に言っていても、そ […]
HSコードの不思議 ー ①
前回の「HSコードとは」で、HSコードがどんなものなのか分かったことでしょう。 HSが規定されている「HS品目表(実行関税率表)」には、HSコードという数字が羅列されています。そして、この番号はほとんどすべての国と地 […]
HSコードとは
HSコードとは HSコードとは世の中のすべてのモノを番号で表示したものであり、地球上ほぼすべての国と地域が同じ番号を使っています。 貿易や国際物流に携わっている方には馴染みがあるでしょうが、国内物流関係者は初めて耳に […]
RCEPは日本に何をもたらすのか
本題に入る前に、そもそもRCEPとは何かということについて少し話しましょう。 毎日のように新聞に書かれているにもかかわらず、RCEPを知らない人は意外に多いのですが、誰しも興味がないものにはあまり目が向かないものです […]
税関様式の簡素化
昨年突然出てきた話の一つに、「押印廃止」があります。 14,992の行政手続のうち、なんと14,909もの手続の押印が廃止されることになりました。率にしたら99.4%もの行政手続きが押印廃止になるということです。 […]
税関の事後調査
物流・貿易研究所への問い合わせの多くに、税関による『事後調査対策』があります。 事後調査の目的とは 税関が事後調査を行う一番の目的は、輸入申告を正しく行っているかどうかを確認することです。 『正しく行 […]
コンテナ船の事故
ONE(Ocean Network Express社)の大型コンテナ船M/V「ONE APUS」は、中国の塩田港から米国のロングビーチに向けて航行しておりましたが、2020年11月30日にハワイの北西で時化に遭遇し、積 […]
トラックの荷待ち時間を減らすためには何をすべきか
現代では、いかに「コンプライアンス」を重視して経営するかが、どの企業にとっても重要な課題となっています。そして、それは経営者だけではなく、全ての社員が日々の業務をこなすうえでも言えることです。 今回は、 […]
日EU EPAでワインの輸入量はどれだけ増えたのだろうか
日EU EPAが2019年2月1日に発効されてから、約1年半経ちます。発効前には、どのメディアも「ワインの関税が無税になるため、日EU EPA発効後はワインが安く飲めるようになる」と毎日のように報道していました。 ち […]
今年のボジョレー・ヌーヴォー
少し早いですが、今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は11月19日の木曜日です。 毎年待ちに待っている人も多くいることでしょう。でも今年は、出来は良いだろうかという心配よりも、そもそも例年同様に飲むことができるのかど […]
通関業務を知らない人がいかに多いか
今回のメルマガは、貿易に携わっていない人には面白くないかもしれません。 なぜなら、通関に関する内容だからです。それも、通関の初歩の話ですので通関業務をよく知っている人も面白くないかもしれません。 通関の […]
21年振り!「標準的なトラック運賃(タリフ)」が告示されました
トラック事業者に対する国交省の施策 トラック運転者の、長時間労働・低賃金と言われている処遇の改善を図るため、2019年11月から順次、以下の項目が施行されました。その最後の施策が運賃の告示です。 [1] 規制の適正 […]
小麦粉が店頭から消えた
小麦粉は、現代の日本人の食生活に無くてはならないものです。パンや麺類、お菓子の材料になるため、たいていの人は毎日何らかの形で小麦粉を摂取していると言っていいでしょう。 小麦粉が店頭から消えた その理由は […]
パートタイム・有期雇用労働法とは?
『パートタイム・有期雇用労働法』を知っていますか。 この法律の正式名称は、「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」であり、平成30年7月6日に公布され、令和2年4月1日に施行された、できたばかり […]
派遣労働者の同一労働同一賃金
2020年4月1日に何が起こるのか 改正労働者派遣法が施行されます。これは正規雇用と非正規雇用の格差を是正するための改正です。もともと労働法には、同一労働同一賃金という原則があります。派遣労働者は、派遣先の労働者と均等 […]
もうROEはやめた
■ 高ROE株に資金流入 これは、2020年1月23日の日経新聞に掲載されていた記事です。 その内容は、ROEが高い企業は総じて財務基盤が厚く、安定成長できる傾向にあり、また株価が高い傾向にあるというものです。 つ […]
危機的状態の東京港のドレイ
今年の6月27日に『東京港がパンクしている』という内容のメルマガを発信しました。今回のメルマガはそれに関連する内容です。ドライバー不足解消の目途が立っていないことから、今後も更なるドレイ不足が考えられます。いくら貨物が […]
ホワイト物流とは一体何なのか
最近お問合わせが多い「ホワイト物流」について説明します。 1 「ホワイト物流」推進運動 これは、主にトラックドライバーの減少に歯止めをかけることを目的とした運動です。なぜドライバーにフォーカスしているかと […]
海上運賃は何故上がるのか
2020年に向けて海上運賃が上昇すると言われています。 その要因はSOx規制なのですが、そもそもSOx規制とは何なのでしょうか。 SOx規制とは 国際海事機関(IMO)において、1997年にマルポール条約 […]
インコタームズが変わるとはどういうことなのか
インコタームズの初期知識 貿易に携わる人でインコタームズという言葉を聞いたことがない人はいないでしょう。 しかし、それが何であるかを知っている人は意外に少ないようです。そこで、まずはインコタームズについて簡単に説明し […]
費用対効果を考えた社員教育とは何か
費用対効果を考えた社員教育とは何か
つまり、一般的なセミナーではターゲットを絞り込むことが非常に難しいということと、どうしても内容が一般的なものになってしまうということです。
東京港がパンクしている これからどうすべきか
東京港がパンクしているのは、今にして始まったことではありません。それは横浜港でも同様で、もはや日常となってしまっているため、荷主・物流会社共に、パンク状態が当たり前のような感覚を持っているように見受けられます。
どこまで行くのか貿易戦争。 得する人は?
米国による世界中を相手にした貿易戦争でどこが得をするかと言うと、どこも得をしないと言うのが結論です。それは、多くの商品のサプライチェーンが複数の国にまたがっているからです。例えば米国でiPhoneが売れなくなれば、中国での製造数が少なくなります。すると、その部品を製造している日本、台湾、韓国等の製造も減るからです。
『日米物品貿易協定(TAG)』と『米日貿易協定』の違いはなにか
まず、日本政府はTAGが実質的なFTAであると日本国民に説明しています。
一方、米国政府は要求項目が22あると言っており、これはTPPの項目とほぼ同じです。FTAであれば22もの項目は必要ありませんから、米国の説明はUSJTAがFTAではなくEPAだということを示していると言えます。
2019年世界で何が起こるのか!
まずは、2019年に世界で起こる事柄を列挙します。 (一部2019年前後のことも含まれています) 誰でも「CPTPP」と「日EU・EPA」が発効されたことは知っているでしょう。しかし、CPTPPという言 […]
あなたも、関税を多く払いすぎていませんか
これから、CPTPP(TPP11)や日EU・EPAなどの大型EPAが増えてくることで、HSコードの見直しがより重要になってくるのは間違いありません。
英国がEUから脱退したらサプライチェーンはどうなるのか
英国がEUから離脱することをブレグジットと言いますが、その予定日である2019年3月29日が刻々と近づいています。 しかし詳細は未だに決まっておらず、最悪の状態であるハードブレグジットになる可能性が高まっています。こ […]
やっとTPP(CPTPP)が発効される
本年12月30日に、TPP(CPTPP)が発効されます。 少し前になりますが、2017年1月はTPPをめぐりいろいろなことがありました。 まずは、日本がTPP協定を締結したこと、そして、トランプ米国大統領が […]
為替条項の導入で日本はどうなるのか 吉か凶か
複数の物流関係者に、今話題の「為替条項の導入」について聞いてみましたが、 『それは財務部門の問題だから、物流では関係ない』と どの方からも同じような返答がありました。 そもそも「為替条項の導入」とは何である […]
まだFCAをわかっていない人が多い
自動車業界の人は、FCAと聞くとオランダの自動車製造会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズを思い浮かべるかもしれませんが、 ここで言うFCAはINCOTERMSのFCAです。 十年一昔と言いま […]
「一帯一路」を悪くいう人が多いのは何故なのか
中国はそんなに悪どいのか 最近の新聞で、「一帯一路」の記事を目にしない日はありません。 その記事の多くは、「中国は『一帯一路』を利用して軍備を増強しようとしている」若しくは、「中国は周辺国にお金を貸し付け、返済できな […]
物流でROEに貢献する
ROE 聞いたことがあっても知らないことってたくさんあると思います。 そんなことの一つだと思われる、ROEという言葉をご存じですか? 「聞いたことはある」という人も多いでしょう。では、ROEとは何なのでしょうか? &nb […]
TPPは知っているが・・・
貿易系のセミナーの際に必ずする質問があります。 それは、「TPP11という言葉を聞いたことがありますか?」という質問です。 約4分の3の人の手が挙がります。 その次の質問は、「TPP11を知っていますか?」という質問 […]
食べるものが無くなる日が来る!そのために何をすべきか
『10.01』 この番号は何かというと、小麦のHS番号です。輸出入業務に関係している人ならばHS番号を知らない人はいませんね。 この世の中にある全ての物はHS番号で分類することが出来ます。そして、この『10.01』は […]
人手不足によって 納期遵守率が悪化している
人手不足 相変わらず人手不足が言われています。 それは物流だけではなく、建設業、流通業、コンビニ、飲食業など全ての業種の問題です。IT業界でも人手不足が言われていますが、ちょっと意味合いが違うようです。顕著な人手不足 […]
運送改革が物流コストを削減する 『中一日運送』
世の中、物流の専門家ばかりではないので物流の基本事項から書きますが、物流費の大半を占めているのは運送コストです。 その比率は物流コスト全体の60%にも上ります。つまり、物流コストを年間5億円かけている企業では、そのう […]
ミャンマーの賃金は本当に安いのか
先日、各国の賃金事情を調べる依頼がありましたので、その一部の基本事項のみを抜粋しました。 アジア・オセアニアの賃金事情 […]
働き方改革と労働生産性
現在、国会で審議中ではありますが、政府が言うところの日本の労働制度と働き方には、次の課題があるそうです。 正規・非正規の不合理な処遇の差を一掃する 長時間労働を是正する 単線型の日本のキャリアパスを変える […]
報 復
アメリカが日本に対して『報復』すると言っています。物騒ですね。とは言えそれは『報復関税』のことですが、では『報復関税』とはどんなものでしょう? ■ 税関のHPでは報復関税のことを次のように説明しています。 […]
EC物流の問題は “配送” だけじゃない
ちょっと気になって調べてみました。 このグラフは何を表したものか分かりますでしょうか。 ※ 経済産業省資料 これは、経済産業省が公表している「日本のBtoC-EC市場規模の推移」のグラフで […]