まだまだ倉庫が足りない

目次 :

  1. アパレル企業の地殻変動
  2. マテハン機器
  3. アパレル品は旬のもの
  4. ファーストリテイリングはやはり物流最先端だ
  5. アパレル企業はこれからどうすればよいのか

 

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アパレル企業の地殻変動

 これらはすべて、皆さんおなじみの会社ですね。今、これらの会社に大きな動きが発生しています。それは、物流拠点の新設・統合・増強です。その理由の一つに、リアルからネットへの販売転換があります。

 もう一つの理由には、物流コストを抑えるということが挙げられます。つまり、アパレル各社では、まだ まだ物流改善余地があるということです。

 

マテハン機器

 今までのアパレル企業の物流センターの拠点設計はリアル店舗用のものでした。ですから、そこで使われているマテハン機器は当然リアル店舗用の物です。現在これらの会社は、ネット通販拡大を見越してネット通販に対応したマテハン機器の導入に動いています。

※  マテハン機器のマテハンとはマテリアル・ハンドリングの略であり、倉庫や物流センターで使われている機器のことです。

 

 大手アパレル会社が軒並みこのような状態であるという事は、この次に控えている規模のアパレル会社でも同じ状態であることは間違いありません。

 

アパレル品は旬のもの

 ファッションアイテムは生鮮品であるため時期を逸してしまうと売れないことから、ネット対策のためのソフトの充実が重要なのはもちろんですが、ネット上で販売したモノを購買者まで滞りなく運ぶことができる物流体制が構築されていなければ、いくらソフトを充実させたとしても片手落ちと言うものです。

 

ファーストリテイリングはやはり物流最先端だ

2017年初旬、ファーストリテイリングは有明にある34,000坪の物流センターの一角に5,000坪規模のオフィスを作り、約1,000人がそこで働くようになりました。一角と呼ぶには相応しくないこの事務所はホテル並みの施設を誇るということで話題になりました。

 これは、物流センターの賃料がオフィスビルよりも安いのでコスト削減の目的もあるでしょうが、それ以上に、柳井社長が物流を重要視していることの現れに違いありません。物流に目を向けていなければ、事務所と物流センターを接近させることはしないでしょう。

 多くの会社が取っている物流コスト削減策は、未だに物流会社への値下げ要請だそうです。また、事務所で考えた机上の計算を物流センターに押し付けてくるという話も、よく耳にします。

 これからの販売戦略を構築するうえで会社が本気ですべきことは、ファーストリテイリングの様に物流を戦略の中核に置くことです。

 

アパレル企業はこれからどうすればよいのか

ファーストリテイリングやゾゾタウンやアマゾンを見れば分かるはずです。ネットと物流は切っても切り離せないものです。

 物流にしっかりと目を向けることが、物流部門担当者はもとより、これからの経営者に求められる課題となるでしょう。

 

今からでも遅くありません。物流・貿易研究所へ連絡してください。

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