TPPを巡る最近の国際情勢 後編

本日は、2年に一度開催される国際物流展の最終日です。

まだ足を運ばれていない方は国際展示場まで行ってみてはいかがでしょうか。

私も、本日行く予定にしています。

http://www.logis-tech-tokyo.gr.jp/

 

また、関税協会が開催する物流実務セミナーは来週と再来週に開催されます。

http://www.kanzei.or.jp/seminar/butsuryu/bu_kiso.htm

http://www.kanzei.or.jp/seminar/butsuryu/bu_tyu.htm

 

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【7月号の記事から 3/3 TPPを巡る最近の国際情勢】

 

若しくは、通訳が間違った解釈をしてしまったために

お互いの間に齟齬が生じているのか、その真相は分かりません。

日本も、交渉の場でそのことを持ち出さないということは、

裏事情があるのではと疑ってしまうものです。

 

米国の強硬姿勢は一貫しています。

それが垣間見えるのが豚肉の関税です。

現状の38.5%を9%にするように要求しています。

9%の根拠を示しての話であれば分かりますが、そうでもないようなので、

どこを落としどころにしようとしているのかはなはだ疑問が残ります。

実態は、米国の養豚業者の組合から多額の献金を受けているため、

彼らが喜ぶような結論を出さなければならないということのようですが、

政治=カネというのはどの国でも同じですね。

 

また、米国は「米国のレギュレーションで製造された、

日本よりも安全基準が低い自動車を日本でそのまま走れるようにせよ」とも言っています。

普通なら、「日本で走ることができる安全性の高い車を開発します」と言うことでしょう。

 

交渉とは、お互いが譲歩して成り立つものです。

TPP交渉の場で、尖閣諸島の件では大幅に譲歩したのだから

TPP交渉では日本が譲歩すべきだと暗に言われても、

これらはまったくレベルの違う内容であり、

同一の土俵に上げようとする姿勢に違和感を覚えます。

 

 

参考ページ
7月号1/3 TPPを巡る最近の国際情勢
7月号2/3 TPPを巡る最近の国際情勢

 

この掲載文は、ロジスティクストレンド誌に連載している内容を転載しております。

http://www.logitrend.info/

 

貿易コンサルタント 木村徹