TPP参加の目的と意義 前編

■ TPPとは

TPP(環太平洋経済連携協定)への参加国は 「シンガポール、ニュージーランド、チリ、ブルネイ、米国、オーストラリア、

ペルー、 ベトナム、マレーシア、メキシコ、カナダ、日本」の12ヶ国です。(参加した国順)

そしてこのTPPに日本が参加する目的は、 「太平洋を取り囲む国々の間で、モノやサービス、

投資などが 出来るだけ自由に行き来できるよう、各国の貿易や投資の自由化や ルール作りを進めるための国際約束(条約)である」と

内閣府は言っています。

 

■ TPP参加国の顔ぶれ

TPPの目的に、「太平洋を取り囲む国々の間で」という言葉があります。

そこで、参加国を見てみると、環の東側である北米・南米の太平洋地域の国は ほぼ参加しています。

環の南側であるオセアニア地域についても、 この地域の大国であるオーストラリアとニュージーランドが参加しています。

では環の西側はどうでしょうか、アジア貿易の主要国であるフィリピン、タイ、 インドネシア、台湾、そして中国と韓国が含まれていません。

これらのTPPに参加していない国々のうち、中国、韓国、台湾、タイ、インドネシアは 日本との貿易取引額上位10ヶ国に入り、

その合計貿易額割合は37.1%にもなります。

なんと日本の貿易取引額の3分の1以上はこの5ヶ国が相手なのです。

 

(つづく )

 

参考ページ

1月号2/3 TPP参加の目的と意義

1月号3/3 TPP参加の目的と意義

 

貿易コンサルタント 木村徹