TPPがなかなか進展しません。
2014年中に締結されることはほぼ不可能であるとも言われております。
また、2014年中に締結しない場合は日本のTPPへの参加自体が
立ち消えになるのではないかという声も聞こえています。
このTPPと似ている取組みとしてRCEPがあります。
TPPと比較するとメディアで取り上げられる回数が少ないので、
聞いたことがない方も多いかと思いますが、
日本にとっては米国に翻弄されているTPPよりも
RCEPの方が重要だと考えられます。
それは、TPPが環太平洋の国々の枠組みであるのに対し、
RCEPはアジア諸国の枠組みであり、
現在の日本人の生活はアジアの国々がなければ成り立たないと言えるからです。
1 RCEPとは
RCEPとは、英名で「Regional Comprehensive Economic Partnership」
日本語では「東アジア地域包括的経済連携」と言います。
日本語で聞くと分かり易いですね。
東アジア内のTPP(多国間EPA)と考えれば良いでしょう。
次回は11月号 2/3をお送りいたします。
貿易コンサルタント 木村徹