TPPの先にあるRCEP 中編

2      RCEPの目的

東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国及びASEANのFTAパートナー諸国の間で、

現代的で、包括的な、質の高い、かつ、互恵的な経済連携協定を達成することが目的です。

RCEPの対象には、物品貿易・サービス貿易・投資/経済/技術協力・知的財産・

競争/紛争解決・その他の事項が含まれています。

この目的を見ても、RCEPはTPPと似たような性格であるということが分かります。

 

3      RCEP参加国

ASEAN10ヶ国「ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、

マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム」と

FTAパートナー諸国である「日本、中国、韓国、オーストラリア、

ニュージーランド、インド」の6ヶ国が交渉に参加しています。

日本はTPPとRCEPの両方に参加することで、

より大きな経済圏と連携を組むことが可能になります。

 

4      RCEP交渉立上げから交渉終了予定まで

RCEPは、2011年11月にASEANと日中共同提案によって

物品貿易、サービス貿易、投資の

3作業部会の設立を決めたことがそもそもの始まりです。

 

その後、2012年11月にプノンペン(カンボジア)において

RCEP交渉の立上げが宣言され、

初会合は2013年5月にブルネイで開催されました。

そして、2015年末までに交渉を完了させることを目指しています。

 

もしかしたらTPPよりも早く締結されるかもしれません。

 

次回は11月号 3/3をお送りいたします。

 

(参考ページ)

11月号1/3 「TPPの先にあるRCEP

 

貿易コンサルタント 木村徹