TPPの先にあるRCEP 後編

5      RCEPで何が変わるのか

・RCEPの経済圏

人口  : 約34億人 (世界全体の約半分)

GDP   : 約20兆ドル (世界全体の約3割)

貿易総額: 10兆ドル (世界全体の約3割)

 

東アジア地域には、今注目されている経済発展が著しい

カンボジア、ミャンマー、ベトナムが含まれていることから、

貿易総額においても近いうちに

世界の半分を占める経済圏になるであろうと言われています。

 

・貿易取引の活発化

RCEP参加国からの輸入関税率は、

それ以外の国から貨物を輸入する際の関税率よりも

低く抑えられることになるため、輸入品の価格がより安くなるでしょう。

TPPも同じようなスキームですが、参加国の顔ぶれを見ると

日本との貿易取引額が大きいのは米国、オーストラリアとカナダくらいであり、

取引貨物の構成では農畜産物や鉱物資源の比率が高くなっています。

一方、RCEP参加国からの輸入品はアパレル、靴、食品等の

日常生活に深く関わった物が多いことから、

一般庶民の感覚ではTPPよりもRCEPのメリットの方が大きく感じられるでしょう。

 

(参考ページ)

11月号1/3  TPPの先にあるRCEP

11月号2/3  TPPの先にあるRCEP

 

貿易コンサルタント 木村徹