物流・貿易研究所への問い合わせの多くに、税関による『事後調査対策』があります。 事後調査の目的とは 税関が事後調査を行う一番の目的は、輸入申告を正しく行っているかどうかを確認することです。 『正しく行 […]
コンテナ船の事故
ONE(Ocean Network Express社)の大型コンテナ船M/V「ONE APUS」は、中国の塩田港から米国のロングビーチに向けて航行しておりましたが、2020年11月30日にハワイの北西で時化に遭遇し、積 […]
トラックの荷待ち時間を減らすためには何をすべきか
現代では、いかに「コンプライアンス」を重視して経営するかが、どの企業にとっても重要な課題となっています。そして、それは経営者だけではなく、全ての社員が日々の業務をこなすうえでも言えることです。 今回は、 […]
日EU EPAでワインの輸入量はどれだけ増えたのだろうか
日EU EPAが2019年2月1日に発効されてから、約1年半経ちます。発効前には、どのメディアも「ワインの関税が無税になるため、日EU EPA発効後はワインが安く飲めるようになる」と毎日のように報道していました。 ち […]
今年のボジョレー・ヌーヴォー
少し早いですが、今年のボジョレー・ヌーヴォーの解禁日は11月19日の木曜日です。 毎年待ちに待っている人も多くいることでしょう。でも今年は、出来は良いだろうかという心配よりも、そもそも例年同様に飲むことができるのかど […]
通関業務を知らない人がいかに多いか
今回のメルマガは、貿易に携わっていない人には面白くないかもしれません。 なぜなら、通関に関する内容だからです。それも、通関の初歩の話ですので通関業務をよく知っている人も面白くないかもしれません。 通関の […]
21年振り!「標準的なトラック運賃(タリフ)」が告示されました
トラック事業者に対する国交省の施策 トラック運転者の、長時間労働・低賃金と言われている処遇の改善を図るため、2019年11月から順次、以下の項目が施行されました。その最後の施策が運賃の告示です。 [1 […]
小麦粉が店頭から消えた
小麦粉は、現代の日本人の食生活に無くてはならないものです。パンや麺類、お菓子の材料になるため、たいていの人は毎日何らかの形で小麦粉を摂取していると言っていいでしょう。 小麦粉が店頭から消えた その理由は […]
パートタイム・有期雇用労働法とは?
『パートタイム・有期雇用労働法』を知っていますか。 この法律の正式名称は、「短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律」であり、平成30年7月6日に公布され、令和2年4月1日に施行された、できたばかり […]
派遣労働者の同一労働同一賃金
2020年4月1日に何が起こるのか 改正労働者派遣法が施行されます。これは正規雇用と非正規雇用の格差を是正するための改正です。もともと労働法には、同一労働同一賃金という原則があります。派遣労働者は、派遣先の労働者と均等 […]
もうROEはやめた
■ 高ROE株に資金流入 これは、2020年1月23日の日経新聞に掲載されていた記事です。 その内容は、ROEが高い企業は総じて財務基盤が厚く、安定成長できる傾向にあり、また株価が高い傾向にあるというものです。 つ […]
危機的状態の東京港のドレイ
今年の6月27日に『東京港がパンクしている』という内容のメルマガを発信しました。今回のメルマガはそれに関連する内容です。ドライバー不足解消の目途が立っていないことから、今後も更なるドレイ不足が考えられます。いくら貨物が […]
ホワイト物流とは一体何なのか
最近お問合わせが多い「ホワイト物流」について説明します。 1 「ホワイト物流」推進運動 これは、主にトラックドライバーの減少に歯止めをかけることを目的とした運動です。なぜドライバーにフォーカスしているかと […]
海上運賃は何故上がるのか
2020年に向けて海上運賃が上昇すると言われています。 その要因はSOx規制なのですが、そもそもSOx規制とは何なのでしょうか。 SOx規制とは 国際海事機関(IMO)において、1997年にマルポール条約 […]
インコタームズが変わるとはどういうことなのか
インコタームズの初期知識 貿易に携わる人でインコタームズという言葉を聞いたことがない人はいないでしょう。 しかし、それが何であるかを知っている人は意外に少ないようです。そこで、まずはインコタームズについて簡単に説明し […]
費用対効果を考えた社員教育とは何か
費用対効果を考えた社員教育とは何か
つまり、一般的なセミナーではターゲットを絞り込むことが非常に難しいということと、どうしても内容が一般的なものになってしまうということです。
東京港がパンクしている これからどうすべきか
東京港がパンクしているのは、今にして始まったことではありません。それは横浜港でも同様で、もはや日常となってしまっているため、荷主・物流会社共に、パンク状態が当たり前のような感覚を持っているように見受けられます。
どこまで行くのか貿易戦争。 得する人は?
米国による世界中を相手にした貿易戦争でどこが得をするかと言うと、どこも得をしないと言うのが結論です。それは、多くの商品のサプライチェーンが複数の国にまたがっているからです。例えば米国でiPhoneが売れなくなれば、中国での製造数が少なくなります。すると、その部品を製造している日本、台湾、韓国等の製造も減るからです。
『日米物品貿易協定(TAG)』と『米日貿易協定』の違いはなにか
まず、日本政府はTAGが実質的なFTAであると日本国民に説明しています。
一方、米国政府は要求項目が22あると言っており、これはTPPの項目とほぼ同じです。FTAであれば22もの項目は必要ありませんから、米国の説明はUSJTAがFTAではなくEPAだということを示していると言えます。
2019年世界で何が起こるのか!
まずは、2019年に世界で起こる事柄を列挙します。 (一部2019年前後のことも含まれています) 誰でも「CPTPP」と「日EU・EPA」が発効されたことは知っているでしょう。しかし、CPTPPという言 […]
あなたも、関税を多く払いすぎていませんか
これから、CPTPP(TPP11)や日EU・EPAなどの大型EPAが増えてくることで、HSコードの見直しがより重要になってくるのは間違いありません。
英国がEUから脱退したらサプライチェーンはどうなるのか
英国がEUから離脱することをブレグジットと言いますが、その予定日である2019年3月29日が刻々と近づいています。 しかし詳細は未だに決まっておらず、最悪の状態であるハードブレグジットになる可能性が高まっています。こ […]
やっとTPP(CPTPP)が発効される
本年12月30日に、TPP(CPTPP)が発効されます。 少し前になりますが、2017年1月はTPPをめぐりいろいろなことがありました。 まずは、日本がTPP協定を締結したこと、そして、トランプ米国大統領が […]
為替条項の導入で日本はどうなるのか 吉か凶か
複数の物流関係者に、今話題の「為替条項の導入」について聞いてみましたが、 『それは財務部門の問題だから、物流では関係ない』と どの方からも同じような返答がありました。 そもそも「為替条項の導入」とは何である […]
まだFCAをわかっていない人が多い
自動車業界の人は、FCAと聞くとオランダの自動車製造会社であるフィアット・クライスラー・オートモービルズを思い浮かべるかもしれませんが、 ここで言うFCAはINCOTERMSのFCAです。 十年一昔と言いま […]
「一帯一路」を悪くいう人が多いのは何故なのか
中国はそんなに悪どいのか 最近の新聞で、「一帯一路」の記事を目にしない日はありません。 その記事の多くは、「中国は『一帯一路』を利用して軍備を増強しようとしている」若しくは、「中国は周辺国にお金を貸し付け、返済できな […]
物流でROEに貢献する
ROE 聞いたことがあっても知らないことってたくさんあると思います。 そんなことの一つだと思われる、ROEという言葉をご存じですか? 「聞いたことはある」という人も多いでしょう。では、ROEとは何なのでしょうか? &nb […]
TPPは知っているが・・・
貿易系のセミナーの際に必ずする質問があります。 それは、「TPP11という言葉を聞いたことがありますか?」という質問です。 約4分の3の人の手が挙がります。 その次の質問は、「TPP11を知っていますか?」という質問 […]
食べるものが無くなる日が来る!そのために何をすべきか
『10.01』 この番号は何かというと、小麦のHS番号です。輸出入業務に関係している人ならばHS番号を知らない人はいませんね。 この世の中にある全ての物はHS番号で分類することが出来ます。そして、この『10.01』は […]
人手不足によって 納期遵守率が悪化している
人手不足 相変わらず人手不足が言われています。 それは物流だけではなく、建設業、流通業、コンビニ、飲食業など全ての業種の問題です。IT業界でも人手不足が言われていますが、ちょっと意味合いが違うようです。顕著な人手不足 […]
運送改革が物流コストを削減する 『中一日運送』
世の中、物流の専門家ばかりではないので物流の基本事項から書きますが、物流費の大半を占めているのは運送コストです。 その比率は物流コスト全体の60%にも上ります。つまり、物流コストを年間5億円かけている企業では、そのう […]
ミャンマーの賃金は本当に安いのか
先日、各国の賃金事情を調べる依頼がありましたので、その一部の基本事項のみを抜粋しました。 アジア・オセアニアの賃金事情 […]
働き方改革と労働生産性
現在、国会で審議中ではありますが、政府が言うところの日本の労働制度と働き方には、次の課題があるそうです。 正規・非正規の不合理な処遇の差を一掃する 長時間労働を是正する 単線型の日本のキャリアパスを変える […]
報 復
アメリカが日本に対して『報復』すると言っています。物騒ですね。とは言えそれは『報復関税』のことですが、では『報復関税』とはどんなものでしょう? ■ 税関のHPでは報復関税のことを次のように説明しています。 […]
EC物流の問題は “配送” だけじゃない
ちょっと気になって調べてみました。 このグラフは何を表したものか分かりますでしょうか。 ※ 経済産業省資料 これは、経済産業省が公表している「日本のBtoC-EC市場規模の推移」のグラフで […]
「ブレグジット」と「TPP」で、英国との貿易取引が活発になるか?
新年早々興味深い話題が新聞に掲載されました。 英国がTPP11への参加を検討しているという記事です。 TPPはTrans Pacific Partnershipの略であり、日本語では『環太平洋パートナ […]
2017年 物流・貿易分野のトピックス
今年も、残りわずかとなりました。 物流業界の現場では年末の繁忙期となり、皆さん忙しい毎日を過ごしていることでしょう。 今年は、物流・貿易業界に大きな話題がいくつもありました。 その内のいくつかを列挙し、私な […]
輸入商品の原産地とVerification(確認/検認)
輸入関税は何種類かあり、同じ商品でも複数の関税率があるということは、輸入業務を行っている人なら誰でも知っていることでしょう。 その中でも『EPA関税率』や『特恵関税率』は、特に低いというのも言わずと知れたことです。 […]
自動車業界のサプライチェーンに異変が起こっている
NAFTAとは何か 『NAFTA』、最近の報道でこの文字を見ない日はないというくらいメジャーな言葉になってきました。が、これが何かという事を知らない人が多いようです。簡単にいうと、 『カナダ、メキシコ、米国間で協力関 […]
時給2375円の超高額バイト
超高額バイトを見つけました。 なんと、物流作業で。実質、時給2375円です。 実質と言うと、いろいろと面倒な縛りがあったり、 実現不可能な条件があるように感じますが 常識的な人であれば簡単にクリアーできる条 […]
現在、税関と揉めてます
「事前教示」というと『HSコードと関税率の特定』を考えがちですが、事前教示はそれだけではなく、いくつかの種類があります。 それは次の通りです。 品目分類 減免税 原産地 関税評価 この中で最も一般的なも […]
コンビニ大変革 (RFIDはどうなるのか) 下
今回は「RFID」の話です。 RFIDとの初めての遭遇 RFID宣言と1000億円市場 RFIDは何枚必要か 本当に全部の商品にRFIDが付けられるのか? ユニクロとRFID RFIDの処分 本当に全部の商 […]
コンビニ大変革 (RFIDはどうなるのか) 上
今回は「RFID」の話です。 RFIDとの初めての遭遇 RFID宣言と1000億円市場 RFIDは何枚必要か 本当に全部の商品にRFIDが付けられるのか? ユニクロとRFID RFIDの処分 RFIDとの初 […]
欧州向け輸送に大変革が起こる
時間が無い方、文章を読むのが好きではない方は最後からお読み下さい。 一帯一路 日EU・EPA PPAP この話の行きつくところは? 一帯一路 これは、中国と中央アジアから欧州までを陸路で繋ぐ「一帯」と、中国 […]
まだまだ倉庫が足りない
目次 : アパレル企業の地殻変動 マテハン機器 アパレル品は旬のもの ファーストリテイリングはやはり物流最先端だ アパレル企業はこれからどうすればよいのか アーバンリサーチ オンワード スタートトゥデイ(ゾ […]
トラックの積込料と待機料が別立てになる?
トラック運送約款とは何だ? 「トラック運送約款」を読んだことがありますか。 おそらく、そんなものは読むことはおろか、聞いたこともない、という人が多いのではないでしょうか。それどころか、そもそも約款ってなあに???とい […]
キリンは味をしめたのか!?
コカ・コーラ 2017年6月7日の日経新聞に次の記事が載っていました。 「コカ・コーラボトラーズジャパンはキリンホールディングと業務提携を模索している」 「米コカ・コーラ本社とキリンホールディングは本年2月に資本提携を断 […]
1億総輸出入の時代が来る 『国際取引なんて簡単、簡単』
中小企業と大企業の数 日本の中小企業は381万社あり、そこで働いている従業員の数は3,361万人だそうです。内訳は、中規模事業者は56万社、小規模事業者は325万社です。 一方、大企業はというと1.1万社であり、そこ […]
海上運賃の上げ幅が大き過ぎる!!!
また今年も、海上運賃改定の時期がやってきました。 海上運賃は通常3ヶ月に一度改定されるのですが、基幹航路の一つである北米航路は、サービスコントラクト(SC)の見直しがこの時期に行われます。 昨年度は記録的な安値 […]
ヤマトと佐川 どちらが賢かったのか?
ヤマト運輸の値上げ戦略 ヤマト運輸の宅急便運賃の値上げが毎日のように話題になっています。 この話題は、ヤマト運輸の労働組合が2017年の春闘で 会社側に宅配便の荷受量の抑制を求めたことが発端でした。 これは、取扱個数が著 […]